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9月の樂gakurレポ①『星』編♥ ‶がれきの中から見つける光の価値”

今月の樂gakuは『タロット遊び~vol.11~』を開催させていただきました。
7月以来久しぶりに再開した樂gakuでした✨
今月のテーマカードは、『星』&『月』&『太陽』でした。
タロットの大アルカナのなかでも天体にまつわる3枚で、世界観のコントラストが印象深いこちらのカード達。
前回に負けず劣らず存在感の際立つカード達ですよね。
さて、神話にからめて見ていきましょう☆
(※長くなるので今回は『星』のみご紹介します)
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向かって左がライダー版・右が神託タロットの『星』カードです。
ライダー版の代表的なキーワードは、希望、期待、輝かしい才能というところでしょうか。
裸の乙女に象徴されるように、駆け引きや計算などではない純粋な希望や輝かしいばかりの才能や可能性を象徴しています。
一方神託タロットの象徴的人物は“パンドラ”です。
そう、私たちがよく比喩に使う‶パンドラの箱”のパンドラです。
ゼウスは火を盗んで人間に与えたプロメテウスに厳罰を企てるのですが、その矛先はプロメテウス本人でなく弟のエピメテウスに向かいます。
(プロメテウスは‶先に知る者”ー「プロローグ」の語源。
エピメテウスは‶あとに知る者”ー「エピローグ」の語源。)
ゼウスは鍛冶の神ヘパイストスに命じ土と水から女性の人型を作らせました。
※パンドラはイブと同一の存在で原初の女性です。
「パンドラ」は‶すべての贈り物を与えられた者”という意味があります。
ジェーン・アレックス 1786~1864年
弟のエピメテウスは、兄のプロメテウスからゼウスの贈り物は絶対に受け取ってはいけないと言われていましたが…
エピメテウスは贈られたパンドラを一目見て(エピメテウスが‶初めて”見た女性だった)、あまりの美しさに結婚してしまいます。
ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス 1849~1917年頃
ジャン・クザン『エヴァ・プリマ・パンドラ』 1550年頃 ルーヴル美術館
トーマス・ベンジャミン・ケニントン 1908年
エピメテウスから箱の中身を問われたパンドラは、神々から開けてはいけないと忠告を受けていたにも関わらず、我慢しきれず箱を開けてしまいます。何故って、神々によってパンドラは、いたずら好きで愚かに作られていたから…。
箱から出てきたのは老化、災難、重労働、精神の不調、悪徳、激情、絶望などで、それらは地上世界に災厄として蔓延していきました。
「時すでに遅し…」と嘆き悲しむパンドラでしたが、数々の災厄に混ざっていた希望だけは何故か箱の底にずっと留まっていたのでした…(おしまい)
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こうしたストーリーから、神託タロットの『星」では、困難のさなかで知る希望や人生の意義、信頼への体験、やみくもな希望への警戒といったことがの象徴となっています。
希望というのは計画的な行動から生まれるものではなく、他の災いとともに閉じ込められているものであるということ。
それは決意から生じるものではなくて、がれきの中の微かな光に気付くことができた時、私たちの困難への反応が劇的に変わると教えられています。
なるほど、今現在が十分に満ち足りているのであれば、それは希望とはちょっと違う。
絶望や苦しみの中にある可能性をみつけ、私たちは確かにそれを希望と呼び、それがあるから今がどれだけ辛くても前を向いてあるいていけるのだということ。
ライダー版の『星』には才能のようなキーワードもありますが、そのあたり信託のタロットと少しニュアンスは違ってくると思います☆
‶希望”それが人生どれほど大きなものか、改めて考えさせられますね(^^)/
長くなるので『月』&『太陽』は次回に続きます☆
最後までお読みいただき、ありがとうございました!
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次回▶10/19(日)PM
▶10/23(木)AM
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